放射線看護教育部門
活動報告詳細
第10回放射線看護セミナーQ&A
令和7年9月27日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2025」をテーマとしてWeb開催いたしました。当日は274名の方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。
この度、セミナー内でご質問いただいた内容についてのご回答をご案内します。

Q1 貴重なご講演ありがとうございます。ざっくりとした質問ですが、以前妊婦さんがレントゲン検査等への不安をお話されていることがありました。メリット、デメリットの説明を十分行うことは当然ですが、胎児への影響を強く懸念されている方の場合どのような声かけが望ましいとお考えでしょうか。
A ご質問ありがとうございます。
あくまで辻口の意見としてご参照いただければ幸いです(もっといい考え方はあるかもしれません)。
① 正しい情報をまず看護師の皆様が理解し、必要に応じて伝える
・胎児が影響を受けるとされる閾値は 100~200 mGy 程度(特に器官形成期)とされます。
・一般的な胸部X線や歯科X線などでは 数μGy〜数mGy 程度であり、閾値より非常に低い。
・鉛エプロンや最適化された撮影条件により、胎児への線量をさらに低減可能。
②共感を示す
「ご心配されるのは当然です」といった視点で寄り添うことも大事な対応の一つかと感じます。
③メリット・デメリットを明確にする
「検査を受けることで母体・胎児にとって重要な情報が得られる」ことと、「放射線被ばくは最小限に調整される」ことを伝える。
こういったことが対応・声かけとしては考えられるかなと思いました。
Q2 シーベルトは、お酒に例えると「酔い具合」ということでした。酔い具合は、自分が感じる具合と、他者が感じる具合が異なる場合もあると思いますが、そのような場合は、自覚症状なのか、客観的評価なのか、どちらになるのでしょうか。
A ご質問ありがとうございます。
シーベルト(Sv)は「人体にどれくらいの影響があるか」を定量的に表す単位です。
例えの「酔い具合」は、理解を助けるための比喩であり、科学的な評価ではない、ということをご理解いただければ幸いです。
実際の放射線被ばくでは、初期症状(吐き気、疲労感など)は個人差があり、自覚症状として現れます。
一方で、血液検査の白血球数減少や放射線モニターによる線量測定は客観的評価です。
「酔い具合」の例えは、あくまで自覚的な感覚をイメージしやすくしたもので、客観的な線量測定とは異なります。
科学的・臨床的には、客観的評価(線量測定や検査結果)が最終的な判断材料になります。
【教育講演2】
Q3 貴重なご講演ありがとうございます。小原先生に質問です。治療計画CT時に、患者さんとの信頼関係の構築が重要と述べておられました。それは本当にその通りと思うのですが、計画CT時は初対面で緊張されていることもありますし、脱衣等も伴い、不安も強い場面です。そんな場面で関係を構築するコツとして、技師サイドとして心掛けていることがあれば、具体的に教えてください。また、看護師に期待するところはどんなことでしょう?
A ご質問ありがとうございます。
私としては、話し方(大きさ、声のトーン、話す速度)、自身の動き方(所作)、視線の動かし方、などに配慮して接遇するようにしています。
また、患者を観察して、話を聞くようにしています。例えば、気切をして発語が難しい方に関しては、筆談をしますが、固定具作製時は難しいので、表情を見て声を掛けます。眉をひそめる患者がいれば、緊張していたり、痛みがあったり、もしくは何か訴えたいことがあると思って、声をかけると、少し微笑んだ上で教えてくれたり、大丈夫だと伝えてくれることがあります。別のケースでは、蓄尿するためにベッドにそのまま寝て待機してもらうとき、患者の声に耳を傾けるようにしています。雑談をしたり、当院放射線治療科に来るまでの経緯を教えてくれたりして話すと笑ってくれます。緊張している方に対しては、時間と声をかけて再現性が高くなるよう努めています。
看護師さんに期待することは、さきほど申したように、「患者への配慮」という視点です。
私は佐藤先生から、色々アドバイスをもらって、勉強をして、患者に寄り添う治療を目指しています。他の技師にもそのように伝えています。
患者から見ると、放射線技師は照射業務に追われていて、言い難いことがあるので、看護師さんに訴えた内容があれば、ぜひ共有していただきたいです。
不安などメンタルに関連する内容もあれば、教えて頂きたいです。
共有していないことは、患者にとって不信感につながると考えています。
以上です。ご参考になれば幸いです。
【教育講演3】
Q4 放射線皮膚炎について質問です。
Grade 2でも皮膚保護剤を当院では積極的に使用できていません。
リント布をカットしてお渡ししている現状ですが、コストがとれていません。
皮膚保護剤と軟膏の選択について、標準化されていたら教えて下さい。
A (ライブ中継で回答済み)
ご質問ありがとうございます。当院ではGrede2の皮膚炎の時点で軟膏ではアズノールを、痒みやヒリヒリ感等の症状があるとステロイドを使用するのが標準です。アズノール軟膏塗布開始後はモイスキンシート、表皮剥離があればモイスキンパッドを使用しています。皮膚保護剤の使用は病棟・外来、照射部位、今後予測される経過によって異なってくるので標準化できていません。外来ではモイスキンシート等は患者さんに購入してもらわなければならないので、症状の出現時期や金銭状況などによって購入していただくか、別のものを使用するか異なります。表皮剥離がある場合はメピレックスライトを使用する場合が多いです。
Q5 2つ質問させていただきます。
①陰部照射の時にコラージュふるふるを推奨されているとのことですが、購入できない患者さんはいますか?その際は他の方法を提案されてますか?
②皮膚炎増強の際は、治療室看護師が習得した知識で処置を指導してよいものでしょうか。それとも、WOC等に相談した方が良いのでしょうか?
A (ライブ中継で回答済み)
①コラージュふるふるは値段が高いこともあり購入できない患者さんももちろんいます。外陰部照射の場合は疼痛を伴うため洗浄剤を使用できなくなるので無理に洗浄剤を使わず、観察をしっかり行い、変化があった場合はすぐ対応できるように指導しています。
②治療室の看護師が習得した知識で対応できるのであればそのまま処置を指導して良いと思います。ただ、処置をしていて不安に感じたりするのであれば、相談した方が良いと思います。陰部照射の場合は私自身もWOCに相談することがあります。基本的に、認定看護師がいる場合には判断に迷う時には相談するのが良いと思います。認定等の資格を有する者は相談されることを嬉しく思いますし、自分も嬉しく思うので、自信を持って実施できるときは行い、迷ったら相談してもらえると良いと思います。
Q6 治療後の経過を共有するために取り組まれていることを知りたいです。当院ではなかなか共有する機会がないため難しいなと思っています。放射線治療科での継続的な診察も医師の判断になり定位照射以外ほとんど実施されていない現状があります。
A 全員ではありませんが、入院して治療を行った患者さんでは退院して初回の外来受診時に、病棟の看護師が外来にきて話を聞き、記録し病棟で共有するといった取り組みを院内でしています。あとは個別の事例ではないですが、研修を行う際はできるだけ事例をあげて治療終了後の経過がわかるようにしています。
他には残念ながら定期的に行っている取り組みはないです。以前退院後に皮膚炎が悪化した患者さんがいた時は写真を撮って病棟スタッフに伝えたり、皮膚炎の経過がわかるように写真に撮って電子カルテにのせることはあります。
当院の放射線治療科でも全例フォローしているわけではないので、院外でフォローになった場合は追えないことが多いです。終了後の情報共有をどう行っていくのか、当院でも検討していきたいと思います。(返答になってなくて申し訳ありません。)
Q7 頭頚部の外来の放射線治療患者で食事が食べれなくなってきたときの対応はどうしてますか。
A 疼痛の有無などなぜ食事が摂取できないのか情報収集します。痛みなら鎮痛剤、吐き気なら制吐剤、味覚障害なら保湿や香りでの工夫など…。体重や実際の食事状況を確認して、栄養補助食品をすすめます。いろいろなものがありますが、金銭面での不安があったり、自分で購入するのはちょっと…という場合にはエンシュアHを処方してもらう場合があります。
ただ甘くて飲みづらい、250mlが多いなどもあるので、明治のメイバランスミニをすすめることが多いです。125mlで200kcal、味の種類も豊富でドラッグストアやスーパーなどで購入できるので、おすすめしやすいです。あとは水分が不足している場合もあるので、OS-1などをすすめています。まったく食事がとれないとなると、外来で点滴を施行したり、本人と相談して途中から入院になる場合もあります。
Q8 栄養指導をルーティンで入れるようにしていますか。
A 前立腺がんのIMRTの方への栄養指導は照射開始前全員に行っています。そのほかの部位への場合は行っていません。
Q9 貴重なご講義ありがとうございます。放射線皮膚炎に対して、メピレックスライトを使用されているとのことですが、照射時に貼付していると照射に影響はないのでしょうか?
A メピレックスライトは照射時はがしています。剥離刺激がほとんどないので、それで皮膚炎が悪化したことは今のところないです。
Q10 御講義、ありがとうございました。
①看護記録について電子カルテに日々記録されていますか?
②有害事象の発現予想日を想定して残していますか?
③外来で照射治療室外来へ受診するにあたって、どのような案内をされていますか?
④IMRTを受けられる患者さんへの栄養指導は点数とれますか?
⑤マーキングはどのようにされていますか?
A ①外来患者さんの場合は観察項目をチェックリストとフリーで記載する項目がある
シートに毎日放射線治療室の看護師が記載しています。皮膚炎のケア方法など細かく記載する際は医師なども記載する2号紙のほうに記載しています。病棟の患者さんの場合は放射線治療室では記録していません。
②有害事象がいつ頃生じるという想定をして情報共有はしますが、記録には残していません。どのスタッフがきてもわかりやすいように、そういう記載があった方が良いですね。勉強になります。
③受診の方法を記載したリーフレットを渡し、説明しています。当院は放射線治療室が分かりにくい場所にあるので、外来患者さんは初回、放射線治療科外来に来ていただき、クラークが放射線治療まで案内しています。
④当院では管理栄養士が栄養指導を行っており、外来栄養指導管理料1初回260点で算定しています。
⑤現在はユニシールドスキンマーカーと油性マジックを使用しています。土日など日数が開く場合はそのうえからリモイスコートを散布しています。週に1~2回は書き直す必要があります。インクボックスへの変更を検討しているところです。
自宅での入浴は熱いお湯に長く入らなければ可としていて、温泉やサウナはいかないように説明しています。
Q11 放射線治療外来で医師からの放射線治療のあとに理解度や受け止めを確認しています。理解度を確認するための具体的な声かけ、最低限どこまで説明するなど決まりがあれは教えていただきたいです。
A 医師からの説明の後は、頭がいっぱいで整理できていない方も多くいらっしゃいます。
最終的に必ず、不明な点や放射線治療室のスタッフに伝えておきたいことはありますか?と確認しています。そうすると「今は頭がいっぱい」「何を聞いたら良いかわからない」等話されている場合が多いので、疑問に感じたらいつでも話してほしいことを伝えて、次に来ていただく日時、場所がわかるよう最後に説明しています。最初から理解力が乏しいと思った時は次に来てもらう日時、場所だけお話して、照射が始まってから注意事項など説明していく場合もあります。
第9回放射線看護セミナーQ&A
令和6年9月28日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2024」をテーマとしてWeb開催いたしました。当日は181名の方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。
この度、セミナー内でご質問いただいた内容についてのご回答をご案内します。

A 可能だと思います。胃がんの止血照射を積極的に行っている医師からの情報では、効果がとても良いです。胃の耐容線量は50-60Gyですが、胃がんの照射では多くて30Gyなので耐容線量より低いので安全性の面からも行えます。効果も良く、論文化もされていて良い治療だと思われます。
Q2-1 胃がんの止血照射時の悪心に対して症状コントロールはどのようにされていますでしょうか?過去に悪心の強さから治療を拒否されたケースがありました。
A 多発肝転移で全肝照射の場合8-10Gy行います。効果が良いですが、肝臓全体に照射するため照射範囲が広くかなり嘔気が出現しますが、グラニセトロンの予防内服が良いです。放射線治療の嘔気のための処方の仕方としては照射の1時間前に服用するものになります。一回の照射であれば照射1時間前に一度服用、5日照射をするのであれば5日間照射1時間前に服用することになります。施設によってはステロイドなどを使用する場合もありますが効果がないとのエビデンスもあります。行うならしっかり効果のあるグラニセトロン等の予防投薬がよろしいと思います。
Q2-2 それらは腫瘍内科に相談するのでしょうか?
A 放射線治療医が処方します。入院患者であれば主治医が処方するよう依頼しますが、外来患者は放射線治療医が処方します。
Q3 フレア現象は単回と複数回では異なるのでしょうか?
A 疼痛のある骨転移に放射線治療をする場合、数日間一時的に疼痛が増悪することがありますが、2-3日以内に収まります。フレア現象については、ステロイドの予防はエビデンスはありますがあまり評価されていません。単回の場合と複数回照射の場合にフレア現象の起こり方が異なるかは、比較している研究があるかは不明ですが、おそらく同じように起こるのではないかと思われますが、今はデータはなく、フレア現象については今後の課題だと思います。
Q4 脊髄圧迫への放射線治療の、ステロイド併用について、どのように使用するのがいいのでしょうか?
A 16mg程度のデキサメタゾンから開始し漸減する方法(一例として,16mgを3日間,8mgを3日間,4mgを3日間,2mgを5日間の計14日間)が用いられることが多いです。
Q5 症状が多発している場合は適応外と話されていましたが、先生は何か所程度の治療までは治療適応とお考えでしょうか?
A 個人的には3か所までは行うことがあります。重要なのは、軽度であっても痛みの存在する病変は照射した方がよいということで、それを示唆するデータも存在します。一番痛いところのみを照射して、弱い痛みの病変を非照射、というのは避けた方がよいです。線量は低め(8Gy/1回で十分)、照射病変の選択は広め(軽い痛みでも照射する)がよいというのが私の経験やデータから言えそうです。
Q6 全肝照射後に再発した場合定位照射は可能なのでしょうか?
A 全肝照射後の再照射はほとんど報告されていないはずで、私も経験ありません。可能かどうかが調べられていない、という現状だと思います。
Q7 下部消化管の止血に緩和照射されるケースはありますか?
A 個人的にほとんど治療経験がありません。メカニズムを考えると、どの部位のどんな腫瘍からの出血でも効くはずだろうとは思います。
Q8 全肝照射は過去の治療歴(TACE、RFA)などは関係なく実施される治療でしょうか?
A Child-PughのBやCの方が多く受けられる治療で、それでも8Gy/1回の全肝照射は安全という日本からの論文があります。おそらくTACEやRFA後でも問題ないのではないかと考えますが、恐縮ですが、今、それをデータからは確認できておりません。
Q9 出血の方が疼痛緩和よりも効果が強く出現するようですが、以前から言われていたのでしょうか?
A 出血に効果があるようだとは言われていましたがデータが少なかったのですが、徐々に出始めた所だと思います。なぜ止血に効果があるのかを考えると、止血の効果は早くて1週間くらいですが、急性期に放射線照射をすると組織に浮腫が起こるため圧迫止血になっているのではないかと考えられています。中・長期的には、毛細血管が詰まり、多くの場合それが原因で副作用が生じるので良くないことではありますが、止血の場合、血栓化が止血に働いて長期的に効くのではないかと考えられます。
Q10 制吐薬を使用しなくても倦怠感や食欲不振が生じることはあまりないということでしたが、胃がんに対しても症状が出にくいというのは、線量が耐容線量よりも少ないからなのでしょうか?
A これは私も疑問に思うところで、もう少し出ているはずだと思います。平均的にはあまり出ないのだと思いますが、数割は症状が出現している方もいるのだと思います。慎重に考えるのであれば制吐薬は選択肢のひとつだと思います。
Q11 全ての方が躊躇なく緩和照射を早めに行う時代は近々来ると考えられますか?
A 痛みが出始めたら治療を始めることを推奨する論文を書いたのが3年前ですが、最近もまだ知名度が低いようなので、このような講演を方々で行っていこうと思っております。
Q12 単回照射と再照射を勧められていましたが、長期生存した場合の晩期の有害事象は問題にならないでしょうか?
A 問題になりません。理論的にも耐容線量を超えない範囲で行いますし、臨床試験でも有害事象は起きていません。脊髄炎や下肢麻痺等が懸念されますが、それらは起きていません。ガイドライン等で勧められている線量で行う限りは問題ありません。
第8回放射線看護セミナーQ&A
令和5年9月30日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2023」をテーマとしてWeb開催いたしました。当日は179名の方にご参加いただきまして誠にありがとうございました。
この度、セミナー内でご質問いただいた内容についてのご回答をご案内します。

【教育講演1】
防護服に白内障の危険性からメガネも必要と分かったのですが、甲状腺の関係から頚部の防護も必要でしょうか?
甲状腺の防護用として、防護衣と同じような素材でできた「ネックガード」があります。
着用するに越したことはないと思います。しかし、着用による負担もありますので、検査件数(被ばく線量)などとの兼ね合い(「最適化」)になるかと思います。
以下に、ガイドライン中にある記載を引用いたします。
医療スタッフの放射線安全に係るガイドライン~水晶体の被ばく管理を中心に~
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ネックガードは甲状腺と頸髄の被ばく低減に効果があります。しかし、頚部に密着させて巻くことによる身体的負担や作業性の低下を伴います。成人の場合は甲状腺は放射線の影響を強く受ける臓器ではありません。各自の被ばく線量に応じて、無理の無い範囲で着用してください。
http://jns.umin.ac.jp/jns_wp/wp-content/uploads/2020/10/suisyoutai_pnf_0807final.pdf
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PET検査を受けた患者さんが3人いて、避け並びになってもらった場合、真ん中の患者さんは3倍の被ばくがあると聞いたのですが、どういうことか分かりません。距離の問題なのかとは思うのですが教えてもらいたいです
具体的な配置がわからないので、何とも言えないのですが、自身の内部被ばくに加え、両脇の2人からの外部被ばくを受ける(自分+右隣+左隣=3?)という意味かもしれません。ただ、線量としては、自身の内部被ばくによるものが一番多くなると思いますので、単純に3倍とはならないように思います。 お答えになっていませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
【教育講演2】
重粒子線での皮膚障害以外での主な副作用などを教えて頂きたいです。
副作用の出方が、治療部位や患者によって異なるため一般的な話は無いと思います。基本的には副作用が無い方法で治療をすすめたうえで、患者個別の副作用を予測していますが、重粒子線の特性を利用して副作用の無い状態を目指して治療をしています。副作用のケアとしては治療計画通りに来院いただくことが重要です。
リニアックであれば、CRTやCCRTなど抗がん剤と組み合わせた治療が行われることがありますが、陽子線や重粒子線治療はいかがでしょうか?
実績があるものは行われています。陽子線に関しては、X線治療の場合と腫瘍や正常組織に対しての負荷は変わらないといえる場合、X線治療の場合と同じような抗がん剤の併用は可能です。
令和5年1月24日開催
『災害看護の実践と教育~被災地の学びを教育へ~』Q&A
この度,災害看護について学ぶ機会として,災害看護専門看護師である酒井彰久氏に被災地での実践と教育の実際について講義いただきました。大変好評でいくつか質問もいただき,酒井先生にご回答いただきましたので掲載いたします。
今後の活動の参考となれば幸いです。どうぞご覧ください。

将来、災害看護を行っていくにあたって、学生のうちに取っておくと良い資格や身に着けておくべきことについて教えてほしいです。
災害看護に興味をもっていただきありがとうございます。普段の講義や演習でしっかり学んでおくことが重要かなと思います。例えば、包帯法、止血法を学んだ際に、包帯が無かったら?清潔なガーゼがなかったら?と代用方法を考えることで、災害時に生かせると思います。実習の時にも、今地震が起きたらどう対応するか、患者さんが退院後に被災したら何に注意してもらうか等々、少し考えてもらえるとありがたいです。
もし、地域防災に興味がありましたら、防災士という資格がありますが、費用がそこそこ掛かりますので、就職してからでもよいかなと思います。災害看護学会では、看護学生の会が立ち上がっております。Instagramにて災害看護で検索してみてください。
救急救急外来で働いているので、災害のことも考える機会が多かったので、刺激を受けました。ありがとうございます。自施設では災害マニュアルがありますが、放射線災害がもし起きた場合?被ばくした方が万が一運ばれてきたときのマニュアルがありません。先生の施設には、そのようなマニュアルがあったら、機会があったら、教えていただきたいと思いました。有意義な時間をありがとうございます。
本学の災害対策マニュアルに放射線事故の対応について記載されておりますが…、そこまで詳細に書かれておりません。本学のものではないのですが、「初期被ばく医療機関における緊急被ばく医療マニュアル」と検索していただくと、PDFの資料が出てきます。そちらの方が詳しい対応が書かれておりますので、ご参照ください。また、弘前大学様が高度被ばく医療センターに指定されておりますので、先生方に聞いていただくのもよいかと思います。
興味深い講演ありがとうございました。災害に会われた方々のサポートをする上でのゴールとは、どのような状況がゴールになるのか教えていただきたいです。
鋭い質問をありがとうございます。ゴールについては、大変難しいところ、悩むところでして、被災地に入る日数や被災地の雰囲気、支援の立場によって異なります。大きなゴールで行きますと、災害関連死を予防することになるかなと思います。そのために、避難所環境の改善や注意が必要な方のピックアップが小さなゴール(短期目標?)かと思います。短期支援の場合、個別に一人一人に対応することが、難しいところでありますので、その場限りの対応にならないよう、現地支援者と連携しながら関わるように心がけています。
今回のCOVID-19パンデミックでは、保健師をはじめ看護職が危機的状況時に活躍する人という認識がすくなからず広まったと感じております。とはいえ、最後にありましたとおり「災害看護」については、医療職者でさえそのことを知らない人が多いと思っております。看護師の倫理綱領にも災害の文言が追記され、全体的な認識としては必要なことと位置付けられてきていると思いますが、災害看護を具体的に世に定着させていくためになにか考えていることや、行っている取り組み(教育時の工夫等)などございましたら、ご教示いただけますと幸甚に存じます。
世に定着させていくには、地道に取り組んでいくことが大切なのかなと考えております。医療職以外の方では、なかなか知る機会がないと思いますので、講演依頼をいただいた際には、必ず「災害看護」をご紹介するようにしております。本学の新入生の中に、災害看護に興味があるという子が増えてきている印象を受けておりますので、少しずつ認識はされているのかなと感じております。ただ、DMATやコードブルーのインパクトが強いので、看護職の支援は、災害急性期だけではないと強調するようにしております。
本日は貴重なご講演を本当にありがとうございました。現場の被災者や統括の方のリアルな声を聞き、胸に刺さるものがありました。被災地に滞在していた際に看護師として、または一人の人間として、酒井先生ご自身にどのような気持ちの変化や揺れがあったか教えていただきたいです。
看護師になりたての頃は、災害が発生するとアドレナリンが出てやる気に満ち溢れておりましたが、被災地支援を重ねるにつれて、気持ちの変化といいますか、また苦しむ方が出てしまう悲しみや被災地に行って何ができるのか不安が強くなってきました。看護職として何かできたいう実感はほとんどなく、被災地に行くといつも反省してばかりです。
余談となりますが、被災された方の中で現在も繋がりのある方がおりますが、会うたびに涙して喜んでもらえる姿を見て、会う回数が多い少ないとかではなく、気に掛けるというか、被災者対支援者という関係でもなく、もちろん看護として生活や健康を看ることも大切ですが、一人の人として気持ちに寄り添うことが大切だなと思います。とりとめのない内容となってしまいましたが以上です。
急性期・亜急性期などについて経験できない教育の難しさのお話もありましたが、そのようなセンスを磨く関わり、教育方法や意識されているようなことはありますでしょうか。
どの講義でも共通することかもしれませんが、一方向にならないように気を付けています。マニュアルやガイドラインを参考にすることは良いのですが、それを無理に押し付けてしまうと被災地に迷惑をかけることがあります。柔軟な発想をしてもらうために、積極的にグループワークを取り入れて、多数の意見を聞き出すようにしています。
水害と地震ではその回復期間もかなり違うかと思いましたが、避難されている方のストレスなど肌で違いを感じられましたでしょうか。
おっしゃる通り、水害と地震では回復期間が異なり、同じ種類の災害でも被害の規模や地域によって異なります。2020年に発生した令和2年7月豪雨において約2週間後に被災地に入りました。水害の場合、2週間経過すれば、ある程度片付け作業は進んでいくのですが、COVID-19が流行後の初めての災害ということもあり、ボランティアが非常に少なく、2週間が経過しても発災直後のような様相でした。この状況下での避難は、いつも以上に疲労感が高いような印象を受けました。
また、土砂災害で行方不明者がいる避難所では、毎日鑑識の服を着た警察の方が来られ、その都度、避難所に緊張感が走りました。家族が見つかっていない方の健康チェックを行いましたが、表情に覇気がなく、血圧も高めでした。何も声掛けができぬまま、血圧を測ることしかできませんでした。沈黙も大切なコミュニティ技法のひとつですが、大切な家族が見つからないストレスは計り知れず、何かできることはあったのか、いまだに考えております。
学生の時期に災害を支援する直接的な機会があると災害看護を目指すきっかけにもなるかと思いますが、多くの学生は災害は起こらないのではないかという認識のもと普段の備えなど意識されていないと思います。青森県は特に災害経験が少ない地域でもあり、こうした地域性を含めどのように教育をしていけばよいとお考えでしょうか。
今回、青森県の過去の災害状況を調べましたが、結構災害が発生しているという印象を受けました。数値として見せるとインパクトがあるようですので、活断層の地震発生確率を提示したり、学生自身で青森県の過去の災害を調べてもらったりするのが効果的かなと思います。また、大学を避難所と見立てて、看護学生として何ができるか、実際の大学の平面図を用いてグループワークするとイメージがつきやすく、自分事になりやすいようです。
第6回 放射線看護セミナー(Web開催)
令和3年10月16日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2021」をテーマとしてWebセミナーを開催いたしました。募集人数150名程度に対して多数の申し込みがあり、200名程度のお申し込みがありました。当日の欠席の方を除く約174名の方にご参加いただきました。
教育講演1.では、「放射線の基礎を学び、臨床へ活かす!~放射線の基礎・用語解説と防護~」をテーマに弘前大学大学院保健学研究科 辻口貴清先生より、放射線の基礎について講演がなされました。教育講演2.では、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは?‐保険診療開始1年・現状と初期効果‐を(一財)脳神経疾患研究所 附属南東北BNCT研究センター センター長の髙井良尋先生より、BNCTの原理から実践、症例まで、多くの写真を交えて興味深くわかりやすい講演がなされました。講演後の質疑応答では沢山の質問が寄せられ、放射線防護や、BNCTへの興味関心の高さがうかがえました。いただいたご質問の内容を以下に示しております。昨年度に引き続きWeb開催セミナーになりましたが、当日は大きなトラブルなく講演を行う事が出来ました。終了後のアンケートでは、多くの参加者の方が開催方法に関して「不都合は感じなかった」と回答しており、自宅や職場などから充分に講演を聞いていただけたと思います。アンケートでいただいたご意見を参考に、今後も有意義なセミナーの開催に努めていきたいと思います。ご参加くださったみなさま、誠にありがとうございました。
質疑応答内容
【教育講演1について】
核医学検査では、プロテクターをしないのはなぜですか?
プロテクター(放射線防護用エプロン)は患者からの散乱線による被ばくを防ぐ目的で使用されます。SPECTで用いられる放射性核種やPET消滅γ線などは、X線撮影・透視・IVRでの散乱線と比較してエネルギーが高く、プロテクターでの遮蔽率が低いため、核医学検査時にプロテクターが使用されることはほとんどありません。
ガラスバッジの装着位置は男性が胸部で女性が腹部なのは何故ですか。
法律(電離放射線障害防止規則の第八条)により定められている事項であるが、元来、実験台や安全キャビネットでの放射性物質の取り扱いを考えて胸に装着する風習があった可能性が高いです(着座にて実験等をしていると考えるとちょうど胸の高さで測定することになる)。その後、胎児の被ばく影響を考慮し、妊娠中の(またはその可能性のある)女性の腹部表面での線量限度が提唱されてきたという流れではないかと考えられます。
高齢になった女性は腹部での測定は必要ないのでしょうか?
電離放射線障害防止規則の第八条にて、放射線測定器の装着部位について「男性又は妊娠する可能性がないと診断された女性にあっては胸部、その他の女性にあつては腹部」との言及があります。
プロテクターは体幹やメガネのみで、体幹を守るのは臓器があるからだと思っていたのですが、頭部(脳)を守る必要はないのですか?
細胞分裂が盛んで、分化の程度の低い細胞ほど放射線感受性が高い傾向にある。脳・神経系は他の主要な臓器と比較し放射線感受性が低いため、プロテクターは使用しないです。
PET患者の穿刺に携わってます。投与中は、問題ないのですが、抜針とルート交換時に0被ばくで予防することがやはりむずかしいでしょうか。
被ばくする線量をゼロにするということは不可能です。一方、抜針とルート交換に係る作業時間を考えると被ばく線量は非常に小さく、過度に怯える必要はないと考えられます。
核医学検査の放射性医薬品投与後の患者について、介助者が家族となった時には、家族の被ばくは、問題になったりしないのですか。
患者をケアする家族は医療被ばくとなり、放射線の線量限度については定めがありません。しかし、公衆及び介護者について抑制すべき線量の基準を、公衆については年間1mSv、介護者については、患者及び介護者の双方に便益があることを考慮して一件当たり5mSvとし、退出基準が定められています。放射性医薬品を投与された患者の退出・帰宅はこの基準に基づているため、被ばくが問題となる可能性はまず考えられません。なお、1年に複数回の被ばくが起こる可能性がある場合は、放射線技師等に相談するなど考慮しなければなりません。
【教育講演2(BNCT)について】
1つ目の症例の方の口腔内粘膜炎の重度はどの程度でしたか。
Grade3までになりましたが、10数%~20%程度で限定的でした。
シェルの固定の際、閉所恐怖症の方へは鎮静をして行う事がありますが、BNCTの際の前投薬はありますか。
治療室内で、自分自身で対応できない方は、危険なので、現状ではBNCTの適応になりません。したがって、セデーションは行いません。
他の放射線治療との棲み分けについて教えてください。
現在は再発症例についてBNCTを行っているので、他の放射線治療との棲み分けということにはなっていません。
これだけの効果があるのであれば第一選択としてBNCTを行っても良いのではないでしょうか。
BNCTを最初に行った場合、たぶん正常組織の有害事象は極めて少ないと考えられ、将来的には第一選択の放射線治療法として可能性を検討したい。
初診から治療まではどのくらいの日数がかかりますか。
初診から、1週間から10日で治療開始可能です。
全症例座位で行うのですか。
現在は全例、座位で行えます。
頭頸部癌以外の癌も適応になりますか。
脳腫瘍に対しての治験が現在進行中です。
骨軟部腫瘍も適応になりますか。
浅い腫瘍であれば、理論的には治療可能だと考えられます。現在、そのような方向で研究を行うという発想が学会にあります。今後の課題です。
患部の深さ以外に適応外になる条件はありますか。
照射野より大きい腫瘍は適応外になります。
十年数十年後に現れそうな有害事象は何か想定されていますか。
長期の有害事象の発生については、報告もなく現段階では分かりません。
第5回 放射線看護セミナー(オンライン&オンデマンド配信)
令和2年10月10日(土)に「放射線診療における看護に必要な基礎知識2020」をテーマとしてWebセミナーを開催いたしました。募集人数100名に対して多数の申し込みがあり、先着順で113名の方にご参加いただくことになりました。当日の欠席やWeb上で確認のとれなかった方を除く96名の参加がありました。
教育講演1.では、看護に役立つ「放射線・放射線防護の基礎」をテーマに弘前大学大学院保健学研究科 寺島真悟先生より、放射線の基礎について講演がなされました。教育講演2.では、身近な放射線・核医学-基礎と臨床と被ばくについて-を愛媛大学名所教授・モスクワ第一医科大学放射線科教授・吉野病院名誉院長の望月輝一先生より、クイズ形式も交えて楽しくわかりやすい講演がなされました。また、寺島先生、望月先生のご厚意により、セミナーを録画することができましたので、録画を用いて令和3年2月13日(土)には、10月に行ったセミナーのオンデマンド配信を行うことができました。10月のWebセミナーで参加できなかった方々を中心に希望を募り、21名の参加で開催しました。
初めてのWeb開催セミナーであったため、講演中、参加者の音声をミュートにできず雑音が入り不快な場面もありましたが、自宅で受講できることのメリットも大きいという感想もいただきました。ご参加くださったみなさま、誠にありがとうございました。
寺島真悟先生
望月輝一先生
井瀧千恵子先生
第4回 放射線看護セミナー
第4回放射線看護セミナーは、令和元年10月12日(土)に東京工業大学キャンパスイノベーションセンター(CIC東京)において開催予定で準備を進めましたが、台風19号が関東地方を直撃する影響を考慮し、開催日3日前に中止を決定しました。その後、時期を変更して令和2年1月12日に代替セミナーを開催しました。10月の参加予定者にメールで参加のご案内を行い、参加者を募り、44名の参加がありました。内容は当初に予定していた2名の講師の協力を得て、教育講演1,放射線看護のための「放射線 ・放射線防護の基礎 」(講師:弘前大学大学院保健学研究科 小山内暢先生)、教育講演2.放射線被ばくについて考える:最新の知見をまじえて(講師:埼玉医科大学国際医療センター 田中淳司先生)を開催することができました。2年連続で台風に左右された放射線看護セミナーですが、講師のみなさま、参加者のみなさまのご協力のもと、第4回も開催することできました。ご参加くださったみなさま、誠にありがとうございました。
放射線看護教育支援センター長 野戸結花
2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会
令和元年7月6日(土)7日(日)、弘前大学大学院保健学研究科において 2019年度看護教員・看護職のための放射線教育研修会を開催いたしました。
この研修は、看護基礎教育において放射線看護を担当する教員、もしくは医療機関において放射線診療に係わる看護職の皆さまの放射線に関する知識・技術を充実させることを目的としています。放射線基礎・防護方策の理解促進を図るために、講義とともに放射線測定器による計測や移動型エックス線撮影装置による被ばく線量を測定するなどの演習を行い、放射線を身近に分りやすく理解できる内容で実施しました。定員20名を上回る22名のご参加をいただきました。
参加された方からは、「正しく理解することで、不必要に不安になることはない」「周囲のスタッフにも広めようと思った」「楽しみながら研修を受けることができた」など、放射線教育の必要性をさらに感じるものとなりました。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。
第1回 RNECセミナー(The 1st RNEC (Radiological Nursing Education Center) Seminar)
主催:弘前大学大学院保健学研究科 放射線看護教育支援センター
今回、国際的な視野で放射線看護教育を強化するために海外から2名の講師を招聘し、アメリカにおける高度実践看護師の教育と課題ならびにCNS(Clinical Nurse Specialist)の活動について、台湾における災害看護・放射線災害の 実態と人材育成についての理解を深めることを目的として、2019年2月21日に第1回RNECセミナーを開催した。参加者は80名を数え、本学教員のみならず、多数の学部学生が参加していた。
Lecture 1の講師はLynda A. Mackin先生, PhD, AG PCNP-BC, CCNS (UCSF School of Nursing)で、「Clinical Nurse Specialist Education, Competency and Credentialing in the United States : Assuring sustainability of the advanced practice nursing role」をテーマとしてご講演を頂いた。同氏からはアメリカにおける専門看護師の実践の概要から実践例、専門看護師教育、認定制度についてお話を頂いた。参加者からは、専門看護師の認定試験や裁量権について、DNP(Doctor of Nursing Practice)プログラムで行うプロジェクトワークの内容等の質問が挙がった。
Lecture 2の講師は頼甫誌(Fu-Chih Lai)先生, RN, Ph.D. (Taipei Medical University College of Nursing)で、「The Use of Block Chain for the Prevention, Response, and Recovery of Radiation Disaster in Eastern Asia: Reflections from Japan to Taiwan」をテーマとして、災害看護学の立場から東アジアにおける放射線災害への備えと対応、復旧のための方略として“Blockchain”を創り上げていくことの必要性についてお話を頂いた。参加者からは“Blockchain”を創り上げる上での課題、協働するにあたり本学に希望すること等の質問が挙がった。また、講演会終了後にも参加した学部学生から、“Blockchain”の構築という発想に至った経緯についてお話を伺いたいとの要望があり、時間外の個別の質疑応答に応じて頂いた。
第3回放射線看護セミナー
平成30年10月6日(土)、第3回放射線看護セミナーを、東京工業大学キャンパスイノベーションセンター(CIC東京)にて開催いたしました。台風25号の影響が心配されましたが、無事に開催することができました。テーマは「放射線の基礎を臨床実践へ活かす!」、全国から参加申し込みがありました。
教育講演では弘前大学大学院保健学研究科の辻口貴清先生から、「知って得する放射線の基礎」と題し、放射線の基礎知識、放射線の防護と生体影響、医療従事者の放射線防護について講演がなされました。
もう一つの教育講演として、埼玉医科大学国際医療センターの中澤 賢先生から、「さまざまなIVRと看護」と題し、血管造影の基礎知識、さまざまなIVR(interventional radiology)とその看護について講演がなされました。
講演後には、参加者の皆様から多くの質疑応答がなされました。放射線看護に携わる看護職者にとって放射線に関する基礎知識の再学習と放射線診療の中でもIVRについての理解を深める機会となったのではないかと思っております。ご参加くださった皆様、誠にありがとうございます。
辻口貴清先生
中澤 賢先生
井瀧千恵子先生
第2回放射線看護セミナー
平成29年10月7日(土)、第2回放射線看護セミナーを、東京工業大学キャンパスイノベーションセンター(CIC東京)にて開催いたしました。テーマは「放射線診療における看護に必要な基礎知識」、全国から定員を上回る参加申し込みがありました。
教育講演では弘前大学大学院保健学研究科の寺島真悟先生から、「放射線・放射線防護の基礎」と題し、放射線の基礎知識、放射線防護、医療被ばくについて講演がなされました。
もう一つの教育講演として、東京放射線クリニック院長の柏原賢一先生から、「放射線診療と看護」と題し、放射線に関連した検査や治療の基礎知識や注意事項、看護師の役割について講演がなされました。
講演後には臨床現場での日ごろの疑問について、参加者の皆様から熱心な質疑応答がなされました。放射線看護に携わる看護職者にとって放射線に関する基礎知識の再学習と放射線診療における看護師の役割についての理解を深める機会となったのではないかと思っております。ご参加くださった皆様、誠にありがとうございます。
平成29年度 文部科学省「国際原子力人材育成イニシアティブ事業」 看護職の原子力・放射線教育のためのトレーナーズトレーニング
平成29年7月8日(土)9日(日)、弘前大学大学院保健学研究科において第3回トレーナーズトレーニングを開催いたしました。
この研修は、看護教育に係る教員に放射線の知識を深めていただくために開催したものです。将来的には患者さんや原子力・放射線災害時の被災者の方々と最も身近に係わる看護職に、放射線に関する知識・技術を修得していただくことを目的としています。講義とともに放射線測定器による計測や移動型エックス線撮影装置による被ばく線量を測定するなどの演習を行い、放射線を身近に分りやすく理解できる内容で実施しました。教員のほか、看護職の方も受講できたため、定員20名を上回る22名のご参加をいただきました。
参加された方からは、「大変勉強になった。実習も楽しく、楽しみながら学ぶことが大事であることが実感できた」との感想を多くいただいたほか、「あいまいなままの怖さがあったが解消された」「知識の確認と深化になった」「多くの看護職の方が受講してほしいと思う」など、今後の放射線教育の必要性をさらに感じるものとなりました。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。








