沿革・学科概要

沿革

保健学科(5専攻12大講座)は、平成12年10月1日付けで、それまでの弘前大学医療技術短期大学部(昭和50年4月設置)と弘前大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程(昭和43年4月設置)を統合して、弘前大学医学部に新しい学科として設置されました。前身の短期大学部は医学部附属の看護学校・助産婦学校、臨床検査技師学校、診療放射線技師学校を改組したものに理学療法学科、作業療法学科が加わったものです。また、教育学部特別教科(看護)教員養成課程は、高等学校の看護の教員を養成する看護大学であり、それぞれ医療技術者教育および教員養成機関としての長い歴史と伝統があります。 本学科は、国立大学法人法(平成15年10月1日施行)に基づき、平成16年4月1日、国立大学法人弘前大学医学部保健学科となりました。

学科概要

近年、医療が高度化・複雑化し、医療従事者が備えるべき知識や技術は膨大なものになっています。また、医療職の専門分化によって、患者と医療従事者との関係が断片的なものになっているばかりでなく、医療従事者相互のコミュニケーションも困難になってきました。一方、わが国の社会においては、老年人口の急激な増加に伴って、病気の種類も老齢に伴う難治性の慢性疾患が増加し、介護を必要とする高齢者が増加するなど、医療を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。その結果、在宅医療や訪問看護などが行われ、介護保険制度も発足して医療は病院のみで実施される時代ではなくなってきています。 このような時代背景を有する今日の社会の要請に的確に応えるため、本学は、25年の実績を誇る医療技術短期大学部と30有余年の歴史をもつ教育学部特別教科(看護)教員養成課程を統合して、医学部に保健学科を新設し、高度の医療技術はもとより、豊かな人間性と倫理性を持ち、国民の健康と福祉に貢献できる医療従事者の育成を行います。